今日は「藤原くんはだいたい正しい」をご紹介したいと思います。
藤原くんはだいたい正しい | ||
総合評価 |
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作者 | ヒナチなお | |
掲載誌 | ベツコミ | |
出版社 | 小学館 |
こんな方におすすめ
- ちょっとお兄ちゃんタイプの無愛想超絶イケメンに片想いしたい
- 激甘党のだる王子イケメンに言い寄られてみたい
- イケメンに囲まれながら高校生活を送ってみたい
登場人物
- ヒツジ
「生きている着ぐるみ」と呼ばれ、自他ともに認める恋愛対象外のゆるキャラ女子。 - 藤原くん
亡くなった弟のことで自分を責め続ける無愛想な超絶イケメン。 - 白滝くん
干渉されたくないくせにほっとかれたくない激甘党のダル系イケメン。
あらすじ
ヒツジは「生きている着ぐるみ」と呼ばれ、学年・性別問わず愛されている自他ともに認める恋愛対象外のゆるキャラ。それでも好きな男の子からは女の子扱いを受けたいと頑張るが、はぐらかされてうまくいかない。
そんな時、学校No.1の無愛想超絶イケメン 藤原くんが人気投票で生徒会長になり、藤原くんのとなりにいてもムカつかない(=恋愛対象外だから)という理由で、ヒツジは全校生徒から生徒会の雑用係に選ばれる。
女の子扱いを受けたいのに自虐でまわりに気を遣うヒツジを、なんだかんだと藤原くんは助けてくれる。そのくせ、失恋したヒツジがうっかり好きになりそうになると、「まさか俺のこと好きじゃないよな?勘違いだから、絶対に好きになるなよ。」と言う。それなのにやさしく接してくる藤原くん。この状況では藤原くんを好きになる気持ちをヒツジは止められない。
その状況を面白がっている白滝くんは、「付き合うふりをして藤原にやきもちを焼かせよう」とヒツジに持ち掛けるが、いつの間にかヒツジのことを本当に好きになってしまう。
亡くなった弟への罪悪感と喪失感から「もう絶対に大切な人を作らない」と決めているのにヒツジが気になって仕方ない藤原くんと、藤原くんのことを頭から消せないのに自分を想う白滝くんを大切にしたいと思うヒツジ、初めて心から好きになったヒツジを藤原くんにとられたくない白滝くんの3人がそれぞれの想いをぶつけ合う青春ラブストーリー。
ただひたすら個人的感想など(ちょっとネタバレもあるかも…?)
藤原くん、面倒見いいんですよね。なんだかんだでお兄ちゃんキャラ。まわりをよく観察していて、困っていたら当たり前のように助けてくれる。もちろん、無意識でもヒツジのことが好きってのが根底にあるからかもしれないけど、かなり最初の段階でケータイ番号教えて、「今度からはなんでもすぐに連絡しろ」なんて普通言わないですよね。そのくせ、「まさか俺のこと好きじゃないよな、好きになるなよ!」なんて、言ってることとやってることが矛盾している(*´Д`)!マメで優しい超絶イケメン、好きになるなっていう方が無理でしょ!!ヒツジがダメだと分かっていても自分の気持ちを止められずに、つっこんでいっちゃうのも仕方ないのです・・・"(-""-)"
一方、親が金持ちで、いっつもお菓子ばっかり食べてて、やる気なさそーな白滝くん。どう考えても性格的な面で藤原くんのライバルになりそうにないのに、ヒツジを好きって自覚してからは自然にやさしい性格に変わっていくんですよね。気付くといつもそばにいてくれるし、ヒツジと藤原くんが怪しげに二人きりでいるところに何度も遭遇しているのに、ヒツジを責めたり問い詰めたりしない。
もちろん、ヒツジが藤原くんのこと好きなの分かって、強引に付き合ったっていう負い目があるからかもしれないけど、そこは怒ったり責めたりしても仕方ないのに、「聞かれたくないことは聞かない、オレだけ見てて」なんて、なかなか言えないと思うんですよね。すっごい大人。顔だけイケメンのめんどくさいわがままお坊ちゃんから、性格もイケメンに成長。
そして最後、ヒツジに振られるのを分かってて、ちょっとでもヒツジの罪悪感をなくしてヒツジが藤原くんのところに行けるように、二人が付き合っていたことは何でもないことだったかのようにさらっと振ってくれるんですよね。
初めてこの作品を読んだとき音楽を聴きながら読んでて、たまたまこのシーンで菅田将暉の「まちがいさがし」が流れてきたんです。「まちがいさがしの正解の方(=藤原くん)じゃきっと出会えなかったと思う」っていう歌詞がこのシーンにあまりにもハマりすぎていて、ドラマ張りのあまりにも絶妙なタイミングでBGM入るから、ものすごい感情移入してこの作品で一番印象に残っているシーンになってしまいました(*´ω`*)
「けどヒツジが喜ぶならオレも喜ぶから この恋の終わりがあいつの幸せに ちゃんと続いていますように」って、なんですか!!、このセリフ。いやいやむしろ白滝くんの幸せに続いていますようにっっですよ(´Д`)
このシーンまでは完全な藤原派だったのに、なんだか白滝くんのやさしさが切なくて、藤原くんとヒツジはほっといてもそのうち幸せになるでしょうから、白滝くんの幸せを願わずにはいられません。
Ⓒヒナチなお「藤原くんはだいたい正しい」 小学館
「パーフェクトワールド」じゃなくてもこの歌、ばっちりハマります♪
菅田将暉 「まちがいさがし」 | ||
作詞・作曲・プロデュース | 米津玄師 | |
レーベル | Sony Music Labels Inc. | |
amazon | You Tube | |
さっそく読んでみよう♪
「藤原くんはだいたい正しい」を読んで、藤原くん、白滝くんのダブルイケメンに迫られてみませんか?(*´ω`*)
藤原くんはだいたい正しい | ||
総合評価 |
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作者 | ヒナチなお | |
掲載誌 | ベツコミ | |
出版社 | 小学館 |
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映像化
2019年9月現在、まだ映像化はされていないようです。